夏の思い出

幸せ

「ほれ、半分ならやる。」

「いつも半分しかくれないくせに。」

「それがいいんだよ。」

「意味がわかんないし。」

「お前にしかやらないからなぁ。」

「なんで？他の人にはあげないの？」

「幸せをわける相手は、1人で十分だろ。」

「幸せって…ど、どういう意味なのよ。」

「暑い日に食べる冷たい物って、幸せって感じるだろ？
それを一緒に感じたいのはお前だけって事だよ。
」

「なんかさ、告白みたいに聞こえるよね…。」

「バカか？告白してんだから当たり前だろ。」

「バカで悪かったわね…。」

「アイス食べたし、今度はお前な？」

突然キスされたけど、嫌じゃなかった。
少し冷たくて甘酸っぱいキス。