第3話 勝負をしよう

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「透麻の言うとおり、俺も君を歓迎するぞ!」 突然、朝霧は縁側で燕に叫ぶように言った。 「あ、朝霧さん!?」 清四郎は驚いて声を上げる。 「そうだね、僕も歓迎するよ。ね、蓮司?」 「ああ。」 一吉と蓮司も朝霧の言葉に賛成する。 「清四郎さん、ここは認めたほうがいいじゃないですか。」 朔は彼の肩に手を置く。 皆の盛り上がりに青年はため息をつく。 「まあ元々は俺が悪いし、認めるしかないだろ。」 眉を八の字にし、微笑む。 彼らの賑わいに燕はポカンとした。 「だ、そうだ。これからよろしくな、燕!」 透麻は燕に笑顔を向けた。 「え…。」 「それじゃ、今日は料理に腕を振るわなくちゃね!」 「お、さすが一吉さん!」 透麻は声を弾ませる。 燕は彼の背中を呆然と見つめた。 「燕!」 自分の名を呼ぶ声に反応し、ハッとする。 すると彼は笑顔で燕の手を握った。 「行こう!」 「…はい!」 燕は返事をし、透麻に手を引かれて彼らのもとへ駆けていった。 (俊宏様、私はどうやらこの者たちと一緒に生きていくようです。なので、あなたのもとに行くのはもっと先になるでしょう。) 主に語りかけるように心の中で呟いた。
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