禁断の扉

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「おい、これじゃないのか」 散乱した研究室の中から、ジャックはそれを取り出して私に見せた。 まさしくそれだった。 我々が探し求めていたものだ。 部屋は嫌な臭いがして、私は早く出たかった。 「よし、回収だ。さっさとここを出よう。」 だが、ジャックは私の声には答えなかった。 彼はただ立ち尽くし、しばらく黙っていた。 思えば。 彼はもうこの先に起こることをすべて悟っていたのかもしれない。
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