①賀月の初体験

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諄太が顎を上げてジュースを飲む。 オレは目線を上げ、そんな諄太の横顔を見ていた。 オレの飲んだ後のジュースを何も気にしないで飲む諄太… 当たり前だよな… 友達だもんな… 俯いた時、ゲフっと聞えて、 「炭酸は半分でちょうどいいね」 って諄太が笑った、だからオレも笑う。   扉の鍵穴に鍵を刺して回すと開いていた。 ふたりで2階に上がり隣の部屋の妹に声を掛ける、 『美空(みそら)』 部屋から顔を出し、 オレたちを見て、 「いらっしゃい、あれ、うちに来るのって珍しいよね」 諄太が 「マンガ見せてもらいに来た」 「ふぅん で、お兄ちゃん何?」 『玄関、鍵開いてたぞ、危ないから、ちゃんと閉めとけよ』 「あ、ごめん」 オレたちは部屋に入り冷房を付けた。 『マンガ机の上にあるだろ』 「…ん、美空ちゃん 可愛くなったね」 オレは着替えながら話す、 『諄太、美空みたいのが好み?』 「え? …ん 賀月に似てて可愛いからね」 『そぅ?』 振り返ると机の椅子に座ってマンガを読んでいた諄太。 着替え終わりオレはベッドに座って諄太を見てた。
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