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諄太は立ち上がって、
「今日は帰るね、マンガありがとー」
振り返りもしないで出て行った。
どうしていいのか…解らなかった。
追い掛けて何か言い訳をした方がいいのか?
このまんま明日、普通に迎えに行けばいいのか?
男同士の友達って、
こんな時どうするんだっけ?
オレは諄太が好きだから…
普通の男同士の友達って、
どんなだったか解らなくなっていた。
ほんとはすぐに追い掛けて言い訳したかった。
あんな
「オレも初体験済ませていいよね」
なんて言って欲しく無かった、
聞きたくない…
勝手だけど… 身勝手だけど…
胸が痛くなるのを感じながら拳に力が入った。
作った拳でベッドのマットを殴った。
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