②諄太の初体験 

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  学校でも、 今一緒に歩いていても、 いつも通り何も変わらない。 『諄太、ごめんな』 「…ん 何が」 『や、なんとなく…』 なんとなく…?  なんとなく好きでも無いヤツとやったの… いいよね? オレは好きな賀月とやるんだから… 家の扉をいつもの様にオレは押さえ賀月を先に入れ鍵を掛けた。 賀月が振り返り、 『鍵掛けたの』 「ん、昨日美空ちゃんに危ないから掛けろって言ってたよね?」 『あぁ、それで?』 部屋に入り、 「着替えるから座ってて」 賀月はいつもの様にベッドに座った。 オレもいつもの様にパンツ1枚になった、 目を逸している賀月、 「ねぇ」 オレは声を掛けた。 賀月がオレを見る。 『早く服着ろよ』 「ねぇ、オレ初体験、済ませていいんだろ?」 『へ?』 一瞬キョトンとした賀月を押し倒した。 すぐに馬乗りになり 「いいんだよね」 もう一度言った。 『諄太! 退けよ、お前なに考えてんだ』 「なに考えてる… 抱くんだよ、賀月を」 『はぁ? 何言ってんの 退けって、重い』 賀月の両手を掴み頭の上で押さえ込んだ。 体を捩り、腰を浮かし暴れる賀月。 『マジ、やめろって、なに考えてんだよ』 怒鳴る賀月の口を塞いだ。 唇を重ね強く吸った、 賀月が声を出せない程、塞ぎ舌を入れた。 『……ん…』 微かな口の隙間と鼻から息が漏れる。 暴れる力が弱くなり目を閉じた。 賀月のスボンのベルトに手を掛けると、また体に力が入った。
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