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「…ん? どうした、痛いか? 動くよ」
キツく締め上げられる。
「息を吐いて」
苦しそうな声で賀月が言った、
『ここ触って』
賀月に言われた所に手を持っていく、
下腹部に誘導される手。
指に毛が触れる。
『ここに諄太のが入ってるんだろ』
そう言うと下腹部に手を当てた。
「え…?」
『 … 』
「お前…」
四つん這いのまんま、
また頭が下がった…
賀月のそこがキツく締まったり、力が抜けたりを繰り返した。
「賀月…動くよ」
『…ん』
そう言うと賀月がふーっと息を吐いた。
こんなに酷い事してるのに、
「賀月の顔が見たい」
ってオレは言った。
『バカだな、顔なんて見なくたっていいんだよ、気持ちさえ良ければいいんだろ?』
その賀月の声は泣き声になってた…
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