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「別に賀月を責てる訳じゃないよ、ちょっと気になっただけだから」
『…ん、分かってる』
諄太が目の前に手を差し出した。
オレはその手を見つめ…握ると軽く引っ張られ立ち上がる。
オレの手を引いて貯水タンクの方に連れて行かれた。
諄太がオレの背中を鉄柱に押し付けた。
ドクンっと心臓が高鳴る。
エリカとやった場所。
同じ鉄柱に凭れるオレ。
諄太がオレの顎を指で引き上げた。
目が合うと、
何も言わず唇を重ねる諄太。
苦しいくらいに速くなる鼓動。
唇を強く吸われ口が少し開くと諄太の舌が、
スルリと入ってきてオレの舌と絡ませる。
諄太の熱い息がオレの口の中に、
入り込み絡まる舌をチュっと音を立てて吸われると
膝の力が抜けそうになりオレは体重を掛け鉄柱に寄り掛かる。
諄太がオレの足の間に手を差し込み下からキュッと持上げた。
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