③東校舎の屋上

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「別に賀月を責てる訳じゃないよ、ちょっと気になっただけだから」 『…ん、分かってる』 諄太が目の前に手を差し出した。 オレはその手を見つめ…握ると軽く引っ張られ立ち上がる。 オレの手を引いて貯水タンクの方に連れて行かれた。 諄太がオレの背中を鉄柱に押し付けた。 ドクンっと心臓が高鳴る。 エリカとやった場所。 同じ鉄柱に凭れるオレ。 諄太がオレの顎を指で引き上げた。 目が合うと、 何も言わず唇を重ねる諄太。 苦しいくらいに速くなる鼓動。 唇を強く吸われ口が少し開くと諄太の舌が、 スルリと入ってきてオレの舌と絡ませる。 諄太の熱い息がオレの口の中に、 入り込み絡まる舌をチュっと音を立てて吸われると 膝の力が抜けそうになりオレは体重を掛け鉄柱に寄り掛かる。 諄太がオレの足の間に手を差し込み下からキュッと持上げた。
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