③東校舎の屋上

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トイレから戻ると西島が 「今日 一緒に日直だよね、職員室に資料取りに行こー」 って言われ、諄太の席の方に顔を向ける。 エリカは、まだ諄太の席に体ごと向いて話をしていて諄太を見ると目が合った。 オレはそのまま西島と職員室に向かった。 黙って歩くオレに、 「私ね、中学の時に成沢君に一度告白したのよ」 『 … 』 はぁ?そうなの?って西島の顔を見た。 何も言わずに顔を見てた… 西島もオレに視線を向け、 「でも好きな人 居るからって断られたの」 『 好きな人…』 「うん、そうなの、 成沢君って好きな人がいたから、色んな人に告白されても断わってたのね」 『 … 』 歩きながら聞いていた。 「 知ってた?」って聞かれ 『 知らない…』って答えた 「…だから さっきのが冗談でも、嬉しかったりするんだよねー 本当に付き合えたら…どんなに嬉しいか…」 諄太の事を嬉しそうに話す西島。 その顔を見て胸の中がジリっとした。 オレも諄太が好きだけど西島の様に口に出して言える事じゃない。 溜息が出そうになった時、西島が、 「内緒の話だけど、私ね、成沢君を追ってこの学校を受験したのよ」って、 ちょっと頬を染め俯きオレに話した。 オレは西島の横顔を見つめた。
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