③東校舎の屋上

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その日の終業チャイムが鳴り終わると 諄太は先に教室を出ていった。 (へ?) 置いて行かれ… その後ろ姿を見つめ、 なに? 怒っているように感じて、 大きく息を吐く… なんだろ?  意識は完全に諄太に向いていた。 西島がオレに近づき横に立つ、 『あれ、 成沢君ひとりで帰っちゃったの? いつも登下校一緒だよね』 ってオレを見た。 オレは思わず肩を竦めてた。 「ケンカでもした」って、 聞く西島に、オレは頭を振る。 オレも帰ろうと鞄を肩に掛けた。 『じゃ 昇降口まで一緒に行こ』 「…あぁ」 『エリカ、じゃ帰るね』 って部活のエリカに向かって西島が言った。 ふたりは手を振り別れた。  
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