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廊下を歩きながら、
『栗原君って好きな人とか、いたりするの』
って聞かれ西島を見た。
「 ーん、いる」
「そうなのね、中学の頃は余り話した事無かったもんね、私 成沢君ばかり見てたし…」
って、またキラキラとした顔で笑った。
オレも諄太ばかり見てたな…って思い出す。
「でも、成沢君も栗原君も好きな人いるのに、女子と付き合ってるって噂にもならなかったね」
オレは笑って、
『オレは告っても無理…って思ってたしな』
って言った。
「えー そうなの、ふたり共 中学の時から人気者だったじゃん」
『や、人気があったのは諄太だよ、よく告られてたしな』
「…だね。 私もだけど皆ふられちゃった、成沢君の好きな人って誰なんだろうね、ほんと知らない?」
西島に聞かれ、
(賀月が好き)
諄太の言葉を思い出す…
『…知らないな、そんな話、男同士じゃしないからなー』
って頬に熱を感じながら答えた…
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