③東校舎の屋上

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廊下を歩きながら、 『栗原君って好きな人とか、いたりするの』 って聞かれ西島を見た。 「 ーん、いる」 「そうなのね、中学の頃は余り話した事無かったもんね、私 成沢君ばかり見てたし…」 って、またキラキラとした顔で笑った。 オレも諄太ばかり見てたな…って思い出す。 「でも、成沢君も栗原君も好きな人いるのに、女子と付き合ってるって噂にもならなかったね」 オレは笑って、 『オレは告っても無理…って思ってたしな』 って言った。 「えー そうなの、ふたり共 中学の時から人気者だったじゃん」 『や、人気があったのは諄太だよ、よく告られてたしな』 「…だね。 私もだけど皆ふられちゃった、成沢君の好きな人って誰なんだろうね、ほんと知らない?」 西島に聞かれ、 (賀月が好き) 諄太の言葉を思い出す… 『…知らないな、そんな話、男同士じゃしないからなー』 って頬に熱を感じながら答えた…
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