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ヴゥー、
ヴゥー
くぐもった音と共に携帯電話のバイブレーションが机の上でカタカタと鳴った
二つ折りの境目の部分を親指で弾き開けると、
メール着信アイコンがディスプレイに表示されていた
相手は母からであり、
その内容はメールを読まなくても大体予想はできるが一応に目を通す
題名は『今日の晩ご飯は』
続けて本文に目を通す
『オサム君。
今日の夜はお父さんとお母さん遅くなるから、
五時になったら美優を幼稚園まで迎えに行ってから、
電話の所にお金を置いてあるので二人で何か買って食べてね。
あと寝る前にはドアのチェーンは掛けないでね。
お母さんより』
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