1-3 現れる変態たち――姉2

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「だってお前、隠す気ないだろ? ティッシュは、それだけが異様にごみ箱の上のほうにあるし、下着はタンスの中見るたびに配置が代わりまくりだし、ベッドは毎朝ベッドメイキングしているのに、帰ったらぐしゃぐしゃだし」 「うう……」 「鍵を賭けてもピッキング、チェーンロックをしても壊す。おかげで対処のしようもない」 「ううう……」 「それに家にいたら起きたとき、横に唯愛がいそうで怖いし」 「違うもん! 下にいるんだもん!」  弁明になってないぞ。むしろ悪くなってんじゃん。 「やっぱり家には居れないな……」 「そんなぁ~じゃあ私は一人でこの部屋で寝ないのいけないの?」  自分の部屋で寝ろよ。それが普通みたいに言うな。 「付き合いきれないな。俺はいくぞ」 「いいもん! だったら一人でたっくんの部屋物色してるもん!」  今度は出ていくのを止められはせず、唯愛は後ろで吠えた。  好きにしろよ。もうお前に何されても驚かないから。  さて、誰の家にいこうか?  今突然行っても大丈夫で、俺も気兼ねなく一緒に居れるようなやつ……か。  あいつかな。  俺は目的地を決めてそこへと歩いて行った。
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