1-4 現れる常識人……?

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 その言葉とともに、ドアが開いて大輝が出てくる。  大輝は腰にタオルだけ巻いた姿で、体からは湯気が立ち昇り、ついさっきまで風呂に入っていたことを思わせた。  おっと、あんまりじろじろ見るのも失礼だな。  俺にそっちのけはないし。他の場所を見ていよう。  そう考えて、視線をずらそうとした時、ある一点に目が止まった。 「!?」  俺は思わず、二度見をしてしまう。 (な……なんだあれは!?)  タオルに……テントが張られているだと!?  しかも……なんてデカすぎる! 外国製か!? あれは!?   俺のフルバースト状態よりも全然……。  これであれだよな? 通常なんだよな?  だってこの状態で興奮する訳無いし、こいつにもそういう趣味はないはずだし。  なにより大輝が物怖じせずしてないことが何よりの証拠!  くっ……男として負けて悔しいはずなのに……あんなにも雄々しくそそり立って、神々しいほど輝いている。  まさに大輝!  俺は思わず劣等感も忘れ、崇拝するように魅入ってしまった。  そんな俺の視線を感じてか、大輝が俺を見てくる。 「なんかようか?」 「あ、いやなんでも!?」 「そ、そうか」  苦笑いを浮かべ、着衣のため脱衣所へ戻る。  焦って答えたせいか、少し変な目で見られたな。  まぁ誤解だし、すぐに解けるだろう。  しかし、まさかあいつにあんなものが……。  普通の代名詞なやつだと思っていたけど、違ったんだな。  と今日この日、俺のなかで大輝に対する評価が変わったのだった。
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