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その言葉とともに、ドアが開いて大輝が出てくる。
大輝は腰にタオルだけ巻いた姿で、体からは湯気が立ち昇り、ついさっきまで風呂に入っていたことを思わせた。
おっと、あんまりじろじろ見るのも失礼だな。
俺にそっちのけはないし。他の場所を見ていよう。
そう考えて、視線をずらそうとした時、ある一点に目が止まった。
「!?」
俺は思わず、二度見をしてしまう。
(な……なんだあれは!?)
タオルに……テントが張られているだと!?
しかも……なんてデカすぎる! 外国製か!? あれは!?
俺のフルバースト状態よりも全然……。
これであれだよな? 通常なんだよな?
だってこの状態で興奮する訳無いし、こいつにもそういう趣味はないはずだし。
なにより大輝が物怖じせずしてないことが何よりの証拠!
くっ……男として負けて悔しいはずなのに……あんなにも雄々しくそそり立って、神々しいほど輝いている。
まさに大輝!
俺は思わず劣等感も忘れ、崇拝するように魅入ってしまった。
そんな俺の視線を感じてか、大輝が俺を見てくる。
「なんかようか?」
「あ、いやなんでも!?」
「そ、そうか」
苦笑いを浮かべ、着衣のため脱衣所へ戻る。
焦って答えたせいか、少し変な目で見られたな。
まぁ誤解だし、すぐに解けるだろう。
しかし、まさかあいつにあんなものが……。
普通の代名詞なやつだと思っていたけど、違ったんだな。
と今日この日、俺のなかで大輝に対する評価が変わったのだった。
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