1-4 現れる常識人……?

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***** 「ありがとうな、泊めてくれて」  次の日になって早朝、俺は大輝にそう告げる。 「いいのか? 別に朝食くらい食べて行ってもいいんだぞ?」 「いやいいよ。流石にそこまで迷惑をかけるのも悪いしさ」  それに帰って着替えたり、鞄とか持ってこないといけないし。  あんまりゆっくりしていると、遅刻するかもしれない。  だから、大輝の厚意に甘えることは出来ない。  それに今はあんまり大輝と居たくないし……朝の日課もできないしな。 「じゃあな大輝。また学校で」 「ああ」  そうして、俺達は別れた。 *****  俺は今へこんでいる。  実は朝、俺のほうが少し早く起きたのだが、大輝のが……その、男の生理現象ですごいことになっていて、布団さえも押し上げていたのだ。  ……なんだよ、あれ。ばけもんだよ。今まで泊まったことあったけど、見たことなかったよ。  まず、俺のほうがいつも遅くに起きていただけなんだけど。自信喪失だよ。  あんなもの見せられたら、にいかちゃん(6)だって魅了されてしまうに違いない。  大輝の近くには近づけさせないようにしよう。絶対に。
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