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「ありがとうな、泊めてくれて」
次の日になって早朝、俺は大輝にそう告げる。
「いいのか? 別に朝食くらい食べて行ってもいいんだぞ?」
「いやいいよ。流石にそこまで迷惑をかけるのも悪いしさ」
それに帰って着替えたり、鞄とか持ってこないといけないし。
あんまりゆっくりしていると、遅刻するかもしれない。
だから、大輝の厚意に甘えることは出来ない。
それに今はあんまり大輝と居たくないし……朝の日課もできないしな。
「じゃあな大輝。また学校で」
「ああ」
そうして、俺達は別れた。
*****
俺は今へこんでいる。
実は朝、俺のほうが少し早く起きたのだが、大輝のが……その、男の生理現象ですごいことになっていて、布団さえも押し上げていたのだ。
……なんだよ、あれ。ばけもんだよ。今まで泊まったことあったけど、見たことなかったよ。
まず、俺のほうがいつも遅くに起きていただけなんだけど。自信喪失だよ。
あんなもの見せられたら、にいかちゃん(6)だって魅了されてしまうに違いない。
大輝の近くには近づけさせないようにしよう。絶対に。
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