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「はぁはぁはぁ……やべぇ……これはまじでやべぇ……」
写真整理も終わり、俺は自分の部屋で、パソコンに向いながら、前屈みで呟く。
俺は今、ネットで一つの画像を見ていた。
俺の今の状況もこの画像から来ている。
と言っても、エロ画像じゃない。そんなもので俺は興奮しない。
エロリ画像なら興奮するだろうが。
今俺が見ているのは、最近、巷で話題になっているあかりちゃん。
本名、仙光院(せんこういん)あかり。
清純派アイドルとして売っている小学5年生、11歳。
好きなものは、猫。嫌いなものは怖いもの。
今付き合っていう人は、秘密とされている優しい女の子。
その笑顔は太陽さえも目をつぶり、まさに天使というにふさしい。
俺が見ているのはそのあかりちゃんの画像。
写真の中の部屋は、ピンク色でまみれていて、ぬいぐるみなどか可愛らしいもので溢れていた。まさに、あかりちゃんのイメージに相応しい。
そのあかりちゃんが、ベッドの上で、何か白い液体に塗れ、戸惑いながらも、はにかんでいた。
その表情……俺の劣情をくすぐる。
狙っているのは分かるが、それが分かっていて、なおそれでもいいと思える。
小学校のれいかちゃん(8)やねねちゃん(8)もいいけど、あかりちゃんと比べると、どうしても霞んでしまうな。
これがアイドルの力ってやつか。
つっても、実際に会ったことがあるかないかの差で、まだせいらちゃん(9)達のほうが勝っているが。
すぐに会えるのか、会えないのかの差がある。
そこで、みんなのほうがいいと思う気持ちが出てきているんだろう。
けれどそれでいい。
絶対に届かない、高嶺の花。
所詮、俺とでは住む世界が違う。だけどだからこそ、憧れとして俺の中で存在が昇華されるんだ。
おっと、魅入り過ぎて、俺のリビドーが我慢できないって騒いでるぜ。
よし、んじゃ、ここらで一発……
「たっくん、いる~?」
と言いながら、俺の部屋の扉が開かれた。
ここで説明しておこう。
部屋の扉、俺、パソコンと位置関係はなっている。
これで察しはつくだろう?
部屋に入ってきた人間にはパソコンの画面が丸見えなのだ。
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