1-2 現れる変態たち――姉

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***** 「はぁはぁはぁ……やべぇ……これはまじでやべぇ……」  写真整理も終わり、俺は自分の部屋で、パソコンに向いながら、前屈みで呟く。  俺は今、ネットで一つの画像を見ていた。  俺の今の状況もこの画像から来ている。  と言っても、エロ画像じゃない。そんなもので俺は興奮しない。  エロリ画像なら興奮するだろうが。  今俺が見ているのは、最近、巷で話題になっているあかりちゃん。  本名、仙光院(せんこういん)あかり。  清純派アイドルとして売っている小学5年生、11歳。  好きなものは、猫。嫌いなものは怖いもの。  今付き合っていう人は、秘密とされている優しい女の子。  その笑顔は太陽さえも目をつぶり、まさに天使というにふさしい。  俺が見ているのはそのあかりちゃんの画像。  写真の中の部屋は、ピンク色でまみれていて、ぬいぐるみなどか可愛らしいもので溢れていた。まさに、あかりちゃんのイメージに相応しい。  そのあかりちゃんが、ベッドの上で、何か白い液体に塗れ、戸惑いながらも、はにかんでいた。  その表情……俺の劣情をくすぐる。  狙っているのは分かるが、それが分かっていて、なおそれでもいいと思える。  小学校のれいかちゃん(8)やねねちゃん(8)もいいけど、あかりちゃんと比べると、どうしても霞んでしまうな。  これがアイドルの力ってやつか。  つっても、実際に会ったことがあるかないかの差で、まだせいらちゃん(9)達のほうが勝っているが。  すぐに会えるのか、会えないのかの差がある。  そこで、みんなのほうがいいと思う気持ちが出てきているんだろう。  けれどそれでいい。  絶対に届かない、高嶺の花。  所詮、俺とでは住む世界が違う。だけどだからこそ、憧れとして俺の中で存在が昇華されるんだ。  おっと、魅入り過ぎて、俺のリビドーが我慢できないって騒いでるぜ。  よし、んじゃ、ここらで一発…… 「たっくん、いる~?」  と言いながら、俺の部屋の扉が開かれた。  ここで説明しておこう。  部屋の扉、俺、パソコンと位置関係はなっている。  これで察しはつくだろう?  部屋に入ってきた人間にはパソコンの画面が丸見えなのだ。
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