1-2 現れる変態たち――姉

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俺はもう呆れて、パソコンに画面を向け直す。 「たっくん! そんなの見ないで、私を見て! たっくんにはお姉ちゃんがいるでしょ!」 「俺は妹が欲しかった」 「じゃあ、お兄ちゃんって呼んであげるから!」 「やめろ。気持ち悪い。俺の妹像を崩すな。壊すな」  そして、あげるという上から目線なのも気に食わん。 「そんなこと言わないでよ……私は、ただたっくんに喜んでもらいたくて……」 「余計なお世話だ……おお、これもなかなか」  無視して画面に目を向ける。 「うぅ……」  そうしていると、唯愛は唸りを上げる。  画面に反射した姉の顔は、涙目になっていた。  ……あ、また微妙に硬度が低く……。 「もう! たっくんなんて知らない! たっくんなんて大嫌いなんだから!」  捨て台詞を吐いて、部屋を出ていった。  ……本当にそうなってくれるなら、嬉しいのになぁ……。
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