抱く、壮大たる夢

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いつもなら信じてるフリをしてるんだろうけど。 しずのお母さんと彼女を見たあの時以来、彼達に打算的に接するのが自然に軽減しているような気がした。 その理由も自分では全く分からない。 でもすごく楽に感じているのは、事実だった。 そして正月が終わって、あっという間に4年生。 母さん達に怪しまれたくなくて、週2、3回は迎えに来てもらって。 残りの日はしずに会いにいくのが、当たり前になっていた。 それに伴って、しずへの理解が深まっていったのは確かで。 好きな食べ物はりんごゼリー、そしてケーキ。 だからクリスマスプレゼントはケーキにしたらしい。 タイシという奴を可愛がっている。 いつもあんな弟が欲しいと言っていたから、多分親戚かなにか。 女の子らしい服装や、スカートなどは履かない。 クラスの違うゆっちんとは幼稚園からの付き合い。 とろいけど、成績は常に上位。 ゆっちんや無表情の前ではよく笑う。 キノコ類が食べられない。 すこしの料理は作れる。 家事の手伝いをいつもしてる。 算数と国語は得意だが、理科と社会が苦手。 図工と音楽は一番の楽しみ、体育は何よりも苦痛に感じる。 好きなものは、ピカピカマジカルというアニメ。 好きな季節は冬。 好きな飲み物はいちご牛乳。 そんなに友達はいない。 一緒に帰るのがゆっちんか無表情の二人しかいないから、勝手にそう思ってるだけだけど。
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