51人が本棚に入れています
本棚に追加
「しずは、なんでも頭で考え過ぎなんだよ」
「…ごめん…」
「じゃさ、達男が一時期しずを避けてたのって…もしかして告白したから、とか?」
「まさかっ!ずっと友達でいたいのに、そんな事する訳ないよっ」
「あ、そっか。あん時あいつに理由聞いても"普通"って誤魔化されてたからさ。実はずっと疑問に思ってて」
「うん、それは私も…だよ」
本当になんでなのか、想像もつかない。
真相は、未だに彼しか知らない。
『達男のことフッただろ?』
……あ。
「ねぇ。悠介くん、たっちゃんのことで他になんか言ってた?」
「いんや?"緒沢さん、やっぱり好きだったんじゃないか!"って意味不明にちょいキレられただけ。
てか、それよ。悠介にそれ聞いた時、どんだけ悔しかったと思う?あたしがずっとしずの隣にいたのにさ」
…たまげた。
だってゆっちんが、ついこないだ私と同じ事を思っていたのだから。
「しずのことはあたしが一番知ってるって思ってたし。だから正直、隠し事されてムカついたの」
「それはゆっちんもじゃない…」
「ああんっ?!」
突如、阿修羅と化したゆっちんに思わず尻込みしてしまう。
でもここは私も…ちゃんと言わなきゃだ。
最初のコメントを投稿しよう!