恋の花火は終わらない

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 制服と運動着は何度も見たことある。  それでも男前なのに、私服、それも和装なんて反則でしょう……凄く似合う。  しかしマズイ、早く冷静にならないと生徒達に怪しまれてしまう。  なのに目が完全に釘付け。心臓も辺りに音が聞こえそうなくらい忙しなく動く。  落ち着け、自分……とそこへ。 「ねぇ、あんたの王子様はあの浴衣の彼?」  友人の声に思考は何とか戻ってきた。が、ドキドキするのは治まらず。  言葉の内容も内容だし。それでもここは一応うなずく。 「なるほど、あれはあんたも惚れちゃうよね。ホントかっこいい」 「……でしょ?」
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