恋の花火は終わらない

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「そ、そうね……どうしようかな……」  どうにもならない状況下に置かれ冷や汗が止まない。  彼は他の生徒達と一緒に来ている。  気を遣ってくれたところで2人きりになれるチャンスは皆無。  残念ながら進展は望めない。手元の焼鳥を食べたら帰ろう……そう思った時。 「なら、一緒に行動する?」  こう申し出たのは他でもない、彼だった。 「花火1人で見るのつまんないでしょ」  彼はどこまでも王子様だ。こういうところがあるから、男女ともに慕われる。  しかし、嬉しい気持ちとは裏腹に素直に申し出を受けることは出来ない。なぜなら、 「で、でも、綿貫君が良くても他の皆は……」
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