68人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「そ、そうね……どうしようかな……」
どうにもならない状況下に置かれ冷や汗が止まない。
彼は他の生徒達と一緒に来ている。
気を遣ってくれたところで2人きりになれるチャンスは皆無。
残念ながら進展は望めない。手元の焼鳥を食べたら帰ろう……そう思った時。
「なら、一緒に行動する?」
こう申し出たのは他でもない、彼だった。
「花火1人で見るのつまんないでしょ」
彼はどこまでも王子様だ。こういうところがあるから、男女ともに慕われる。
しかし、嬉しい気持ちとは裏腹に素直に申し出を受けることは出来ない。なぜなら、
「で、でも、綿貫君が良くても他の皆は……」
最初のコメントを投稿しよう!