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「……そうね」
彼の気遣いに喜びを感じつつも、
自分が非常勤で1年限りであることが身に染みてきて、胸が締め付けられる。
「で、どうする? 早く決めないと花火始まるよ」
「ん……」
高校生の集団に混じるのは気が引ける。浮く可能性大。
けどこのまま帰るのもちょっとね。という訳で、
「じゃあ……お言葉に甘えて」
彼の誘いを素直に受け入れることにした。
「お、それじゃ早速何か奢ってよ、タマちゃん」
「もう、タカるんじゃないの。自分で買いなさいよ」
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