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その日の帰り亮は修二と一緒に寄り道しながら帰った。
修二「…なぁ…生物兵器のことなんだけど」
亮「なんだよ?」
修二「実験体ってさ…人間らしいぞ」
亮「人間?…嘘だろ?」
亮は歩くのをやめた。修二は少し暗い顔をして話している。
修二「噂だとさ…俺らとほとんど歳がかわらないみたいだし」
亮「まっさかぁ~人間なわけないだろ」
修二「だよな…だといいんだけどな…」
修二と別れて帰ってる途中亜紀とあった。おそらく部活が終わって帰ってきたのだろう。
亮「おつかれ~部活か?」
亜紀「え?あ…うん」
表情が少し暗い…亜紀らしくなかった。
亮「どうした?お前らしくもない…」
亜紀「亮…実はね…」
亮は亜紀と一緒に河原に座った。
亜紀「部活…やめることにしたんだ」
亮「え?だってもうすぐ引退だろ?」
亜紀「そうなんだけど…なんか嫌になって…いじめられてるわけでもないのに…」
亜紀がうつむいた。亮はとりあえず亜紀に声をかける。
亮「…いいんじゃない?悩むことないよ…」
亜紀「え?」
亮「お前はお前の道を歩けばいいんじゃない?」
亜紀「……なにその台詞?映画の見過ぎだよ」
亜紀が笑った。亮は内心少しホッとした。その3日後…亜紀は部活をやめた。
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