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「んっ…!」
結局、志音からキスされて、いつも通りの展開だなと、心の中で苦笑する。
それでも、こうなるのを期待していたのも事実。
あの頃の私達は、今ではキスやそれ以上のことをしていると知ったら驚くだろうな。
多分、驚くだけではすまないだろうが…。
この夏の日のように、今の私達の写真も一枚撮っておくのもいいかもしれない。
いつかまた二人で笑って思い出せるように。
そう願うことは間違っているなんて知らなかった。
きっと浮かれすぎていたんだろう。
甘い気持ちに慣れすぎて、それ以外の味覚を忘れていて……。
暑いはずの夏の風が少し涼しく感じていた。
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