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話についていけないのと、話に割り込めない雰囲気に黙ってはいたが、レディースファッションの店なんて入ったことがないから、店内をキョロキョロ見回してしまう。
志音と手を繋いだまま、店内を見回す私…母親と買い物にきた子供みたいだな。
志音が母親…似合わないな。
ぼんやりと手を引かれるまま歩いていると、いつの間にか志音の顔が目の前に!
ち、近い…キスでもしそうな近さだ…!
「さてさて、今日の待ち合わせ場所まで戻ってきました。これから、七っちは俺の家にお泊まりです♪」
「はぁ!?泊まるワケないだろう!多少遅くなっても家に帰るからな!」
「ほとんどデートできなかったから、家の中のデートならいいかなぁと思って。家の中なら炎天下の中を長時間歩かなくていいし、お風呂にも入れるし、食事はタダ!宿泊費もいらない!」
「それはそうかもしれんが、お前の家族に迷惑が…」
「実は今日から両親は親戚の家に行ってるから、日曜の夕方までは俺だけ♪ね、一人寝は寂しいから添い寝してよ♪寝る前に絵本読んでくれてもいいよ♪」
「泊まるなら私は別に布団を敷かせてもらうぞ。お前と一緒に寝たらベッドが狭そうだし、そもそも男同士で一つの布団は変だろう?」
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