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志音が何を言ってるかは分からなかったけれど、志音の手と指が私をいやらしくさせるのは分かってしまって、身体の中が熱くなる。
女子でもないのに胸を触られてじんじんして痛いのにもっと欲しい。
志音が触っているという事実をぼんやりと認識すると、更に身体が熱くなるのに、どこかで志音を止めなきゃ!と警鐘を鳴らす自分もいた。
「七瀬、気持ちいいみたいだね?いっぱい声出していいのに、何で我慢しちゃうの?」
「知…るか!んんっ!待…て…そこ…やめ…!」
既に反応していたものを握られ、口では嫌がるのに身体は欲しがるという真逆の自分。
ほんの少しだけ、このまま流されてもいいかなと思ってしまう。
浴室にある少し曇った鏡に映る私の顔が、今まで見たことのない、以前志音に見せられた、成人向けのいかがわしい雑誌に載っていた女性と同じ表情をしている。
こんな自分は知らないし、知りたくもなかったのに。
鏡に映る志音は私の知らない男の顔で、何故かそんな志音が色っぽく感じて、私だけの志音にしたくなる。
誰かに取られたくない…私だけの志音でいてほしい。
莎弥にも渡したくない…!
私は今志音に愛され……!?
今…私は…何を思った?
莎弥にも敵意を向けた…!
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