真夏の嵐

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志音の部屋に入って、ベッドに凭れるようにして座り込むと、志音が慌ただしく部屋を出て行く音がした。 きっと冷たい飲み物を用意しに行ったんだなと思いながら、そのまま寝入りそうになった時に、志音が部屋に戻ってきた。 「寝る前に服脱いで身体拭いて。そのままじゃ風邪引くし、気持ち悪いでしょ?」 うとうとしていたが本当に眠ってしまわないうちに、服を脱いで身体を拭く。 志音が持ってきたのは濡れタオルで、拭く度にひんやりしたタオルが暑さで火照り汗でベタつく身体をさっぱりさせてくれる。 濡れタオルのおかげで、だいぶ眠気も飛んで意識もハッキリしてきた。 疲れはあるが、さっぱりするだけでもかなりの違いがある。 「七っち、パンツも脱いで。一番綺麗にしないと、大事な部分だし」 「ここはいい!後でな!」 「でもパンツは脱いでね。服と一緒に洗濯するから。今なら夕方か夜には乾くと思うし」 な、なんだ…洗濯するから脱げと言ったのか…。 前のシャワーみたいなことされるのかと思った。 「何、七っち拭いてほしいの?」 「誰がそんなこと言った!」 「はいはい。ちょっと洗濯してくるから、その間に拭いて、俺の下着穿けばいいし。人の下着だから嫌かもしれないけど」
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