真夏の嵐

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「本当にそんなことがお前に対しての責任になるのか?簡単なことに思えるが…」 「一番難しいと思うけど?今の気持ちを好きと仮定したら、七瀬も莎弥も両方で好きでいなきゃいけない。どちらに偏ってもいけないんだぜ?」 「確かに難しいな…」 どこか挑発的な目で私を覗き込む志音が可愛いのと愛おしくて私から口付ける。 以前、志音がしたような触れるだけのキス。 「んっ…んぅ…!」 志音に抱きしめられて、深いキスをされる。 全ての想いと熱を込めたかのようなキスに戸惑うと、志音の舌が私の舌と絡み合って、力が抜けそうになる。 唇が離れると同時に舌も名残惜しそうに離れる。 互いの唾液が舌を繋ぐ糸のようで、顔を見合せて小さく笑ってしまう。 きっとこれは恋人同士なら当たり前だろう。 けど、私はこの瞬間が一番幸せで、もう胸がいっぱいでどうしたらいいのか分からないくらい幸せを感じる。 志音が身体を離して服を脱ぐ。 そんな見慣れた光景ですら、胸が高鳴って更に戸惑ってしまう。 初めての女子や女性は私みたいにドキドキするのだろうか? それとも私が意識しすぎなのか? 「そんなに俺が好き?」 「なっ…!?」
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