真夏の嵐

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当然のことなのに、志音の言葉につらくなってしまう。 「七瀬、別に深い意味ないから。それに今は俺の相手は七瀬だろ?そうやって悩む七瀬も七瀬の個性の一部だけど、もっと自信持って。俺、七瀬に凄く興奮してるんだから…」 「志音…」 不安も後ろめたさも志音のいたずらっ子のような笑みと、その低い声とゆっくり優しく諭す口調に全部吹っ飛んでしまう。 けれど、それでいいのかもな。 上がった息を何とか整えると、志音の指が中に入ってきた。 あまりの痛さについ力が入って、異物と判断した指を押し出そうとする。 「七瀬、力抜いて!七瀬が怪我する!」 「無…理!痛…い…!」 志音が欲しいのは本当だが、こんなに痛いならいらないかも…! このままじゃ痛みでどうにかなりそうだ! 「これで少しは力が抜けるといいけど…」 「ん…んっ…ん…!」 志音にキスされて頭がぽうっとなって、身体に力が入らない。 志音が見えているのに、見えていないような視界で無意識にシーツを掴んでしまう。 「んぐっ!んーっ!!」 指が中を割り開くように進む感触は気持ちいいより、痛くて気持ち悪い方が強いのに、それでもやめたいとは思わなかった。
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