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「気のせいならいいんだけどさ、優くんって、七っちも莎弥も可愛がってた?」
「可愛がっていたが?弟みたいな感じだから…」
「ん~…本当にそうかな?七っちと莎弥はそうでも、優くんは違う気がするんだよね。七瀬に片想いしてるように感じた。莎弥がいないからじゃない、最初から七瀬だけ意識していたんじゃないかと思うんだよね」
「馬鹿馬鹿しい。優くんはそういう子じゃない。お前は私を抱いて過敏になっているんじゃないか?」
志音の思い込みにも困ったものだ。
あれだけ熱っぽく口説いて抱いてとしておいて、まだ不安なのか?
私だって求めたんだから、そんなに不安がらなくてもいいじゃないか。
「俺の思い込みとか取り越し苦労で終わるならそれが一番だよ。だけど七瀬も思い込みの部分があるかもしれない。莎弥みたいに年がら年中一緒じゃないし、環境で性格も変わっていく。いつまでも純粋じゃない。赤ん坊はコウノトリが運んでくるを信じてる年齢じゃないだろ優くんは」
「それはそうかもしれないが、優くんが…有り得ない」
「ないとは思うけど、優くんに流されて可愛くならないでね♪」
「可愛く?意味が分からないんだが?」
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