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私が気持ちを自覚して､志音とも少し距離が縮まったと内心喜んでいたのだが､キスの現場を優くんに見られ､今は私と志音は何故か正座させられ､優くんの説教を受けている真っ最中だったりする｡
「七瀬お兄さんは流されただけだからいいとして!お前は許せない!」
「はぁ!?理不尽すぎるだろ!」
「お前が七瀬お兄さんをそそのかして､純粋なお兄さんはお前の毒牙に…!」
「毒牙って何だよ!?七瀬は嫌がってないどころか自分からしたこともあるんだからな!」
「そう言えば…あったような…?あったか?」
「キスの回数数えてないのと一緒で､どっちが先とか覚えてない!要はキスしたいって二人が思ってるかどうかが大事じゃん」
優くんの剣幕も凄いけれど､それに一歩も引かない志音も凄いな…｡
志音は負けず嫌いなところあるから､ヒートアップしそうな予感がする｡
ヒートアップして地雷を踏むようなことだけは避けたい｡
「優くん､私も志音ならと思ってしたから､志音のせいばかりではないと…」
「お兄さんは騙されてます!声もだけど､見かけがチャラ男だし!」
「どこがチャラ男だ!」
まぁ…軽薄な感じはするのは否めないな｡
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