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「ゆっくり休んで明日に備えないと。俺達は一応受験生だし、夏休みって言っても勉強しないってのもさすがにマズイかなと思うんだけど?」
「確かに…。一学期の復習をしっかりできる期間だしな。余った時間は予習にも使えるしな」
「そういうこと♪俺達は塾行ってない分、自分達でやらないと。そう考えたら、七っちを疲れさせちゃダメだよなぁってさ」
受験のことも私以上にしっかり考えているんだな。
志音はレベルの高い大学を受験するつもりなのかもしれないな。
私とは違う大学を受験するのだろうか?
違う大学に行くようになれば、今までのように逢えなくなる。
もし志音が遠くの大学に行って一人暮らしをしたら、余計に逢えなくなるのか…。
「一緒にいたい…。もっと一緒にいたい…ダメか?」
「そうだなぁ…条件を飲んでくれるならいいけど」
「条件?」
何となく嫌な予感がする…。
「これからもデートは女装限定で、女装のままHをさせること♪」
「待て!デートまでは百歩譲っていいとして、その後はおかしいだろう!」
ここまで話しをしていて何だが、私達は玄関で言い合いをしていたワケで、リビングのドアから私の母が心配そうな顔でこちらを見ているのに気付き、志音を引っ張るようにして、二階の自室に引っ込んだ。
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