新米パパと新米ママの七日間戦争!?~始まり~

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「助かった…!」 ほぅっと息をついて志音は、抱っこ紐と赤ん坊をベッドの上にそっと置いて、スーツを脱ぐと、赤ん坊を抱き上げて、背中をたまにぽんぽんと撫でてあやしている。 「その赤ん坊は隠し子か?お前には似てないな…」 「親戚の子供だって…。さっきの騒ぎ聞いてないの?」 「いや面白そうだから、からかっただけだ。悪い悪い」 「勘弁してくれよ…。歩いてるだけで変な目で見られるしさ…。何回かシングルファーザーに間違われるし…」 「その格好と赤ん坊に荷物では仕方がない。親戚はどうして子供の面倒が見られないんだ?」 「それが胃腸炎で病院に運ばれたんだよね。ウチにきていた時に、急に倒れちゃってさ。今、ウチの親と親戚の旦那さんが付き添ってるけど、そんなに大したことじゃないみたいだけど、大事を取って一週間だけ入院らしいんだよね…」 「そうか…大変だったな…」 急に倒れたのなら、それはパニックになっただろうな。 医療関係でもなければ、冷静に対処はできないだろうし、応急手当もままならないはずだ。 大事に至らずよかった。 「それで子供を預かったのか」 「旦那さんは仕事あるし、ウチは両親が共働きだし、親戚の実家も旦那さんの実家も遠くてさ、公共の交通機関は、これくらいの赤ちゃんだと無理かなって」
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