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「母さん…」
早苗ちゃんの可愛さにまんまと釣られてしまったらしい。
確かに可愛いとは思うけれど…。
「おばさんもいいって言ってるし、お言葉に甘えさせてもらうね♪」
「母さんはよくても父さんはダメだと思うが?」
「可愛い赤ちゃん見せたら大丈夫だと思うわ。娘がもう一人生まれたみたいで嬉しいかもしれないし」
「いや…他人の娘さんなんだけど…」
「おばさんに世話任せてもよかったのかな?」
「いいんじゃないか?本人が離したがらないんだから。一週間は付きっきりかもしれんぞ」
夜、私の部屋で二人でホッと息をつく。
二人とも疲れていたのか、共にベッドに転がると、私はうとうとし始めた。
うとうとしながらも、互いに小柄ではない為、ベッドが狭くて寝苦しくて、なかなか眠れない。
「私は莎弥の部屋で寝る。ベッドが狭い」
「ん~…?俺場所取ってた?」
「私もお前も身長変わらないくらいだし、体型も同じくらいだから、場所を取らなくても狭い。眠いのに眠れないのは拷問だ…」
「布団があれば床でもいいんだけど?」
「一階に行かないといけないんだが?」
「マジか…。俺が莎弥の部屋で寝ようか?」
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