新米パパと新米ママの七日間戦争!?~始まり~

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「そうじゃないだろう。お前がもう少し加減をすれば済む話だろう!」 「加減しようとすると、七っち嫌がってねだるじゃん。あのおねだりは無視できないからね♪」 「知るか!」 怒りに任せて下着とズボンを穿いて、その勢いで朝食に向かう。 怒りに任せても、やはり腰の痛みが軽くなることはなかったが、両親に変に思われるのも嫌なので、できる限り背筋はまっすぐにしていた。 朝は必ず和食で、母の作った味噌汁や焼き魚、漬物はやはりご飯に合う。 私は味噌汁とご飯は必須のタイプだから、修学旅行で朝食がパンでおかずも全て洋風だった時は、表には出さなかったが、とてもがっかりした記憶がある。 和食の方が腹持ちもいいと思うが…。 「そう言えば、二人とも夜中に何を騒いでたの?早苗ちゃんもびっくりするかもしれないし、近所迷惑にもなるでしょ」 「あ、ごめん…気を付ける…」 「すみません、ちょっと怖い話で盛り上がっちゃって…。お互いに話したら怖くなって眠れないから、面白い話に変更して、また盛り上がっちゃったんです」 よく焦らずにさらりと嘘が言えるな。 確かに事実を話すワケにはいかないから、当たり障りのない感じの嘘にしないといけない。
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