新米パパと新米ママの七日間戦争!?~ラストデー~

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「…取りあえず女性が偉大なことだけはよく分かった」 「大丈夫、七っちも可愛いよ♪」 「可愛いとかそういう話ではないような…」 カラカラとベビーカーを押して歩いていると、日傘を差した年配の女性に声をかけられる。 「あらあら、ずいぶん若いお父さんとお母さんね」 「えっ?」 「ははっ、学生結婚なんで♪」 文句を言いたかったが、話がややこしくなっても困るし、声で男とバレるのも嫌だったから、少し睨むだけに留めておいた。 学生結婚も何も私達はまだ高校生なんだがな。 しかも男同士で、私に至っては女装だぞ? もし男だとバレたら切腹してしまいたいくらいには屈辱なのだが…。 あんまり話をしていると、ボロが出そうな気がして志音のシャツの裾を軽く引いて、切り上げるように目で合図を送る。 「それじゃ、俺達これで失礼します」 志音の言葉が終わると同時に会釈をして女性と別れる。 ホッとした反動なのか汗が噴き出す。 「七っち、どうかした?」 「お前が何を言い出すか分からないから、ヒヤヒヤしたぞ。ボロが出てもフォローできんからな…」 「そこら辺は気を付けてたから、任せてくれてよかったのに」
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