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「神月はすごいな」
「え?」
彼は花の苗に優しく土をかぶせながら言った。
花壇の花は完全に折れてしまっていたので、花を抜いて、園芸部から譲ってもらった苗を植え替えることにしたのだ。
「ど、どうして?」
僕は急に言われたその言葉の意味が分からなかった。
「だってさ、みんなめんどくさがってやりたがらない花壇の手入れを、たった1人で文句も言わずにやってるんだろ?」
彼は新しい苗を手に取った。
「そ、そんなの大したことじゃないよ」
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