No.2 告白

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「神月はすごいな」 「え?」 彼は花の苗に優しく土をかぶせながら言った。 花壇の花は完全に折れてしまっていたので、花を抜いて、園芸部から譲ってもらった苗を植え替えることにしたのだ。 「ど、どうして?」 僕は急に言われたその言葉の意味が分からなかった。 「だってさ、みんなめんどくさがってやりたがらない花壇の手入れを、たった1人で文句も言わずにやってるんだろ?」 彼は新しい苗を手に取った。 「そ、そんなの大したことじゃないよ」 .
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