No.0

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_春。 そよ風が頬をくすぐる季節。 桜の木の下でそっとたたずんでる1人の男。 不器用で無愛想だけど、優しくて愛しい、僕の恋人。 「良司!」 彼の名前を呼ぶ。 彼は振り向いて僕に気づくと、いつも僕を優しく見つめるその瞳を細くして、ニコッと微笑んだ。 僕は彼のもとに駆け寄って、彼のひろい背中に手をまわす。 すると、彼もクスッと笑って僕の腰に手をまわした。 .
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