ぶっ飛び告白

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★  ――ちなみに、ココは千葉県にありがちな、極々普通の、シコタマのこと、スコブルも平凡な公立中学校で…… 「あたし、浅間君のことが……浅間君のことを……」  ――今ボクが居るのは、いかにも公立中学校の建物らしく、とてもありふれた…… 「あたし、あたし、あたし……お宅のこと好きみたい……」  ――とてつもなく味も素っ気もない、ノッペリと打ちっぱなしな鉄筋コンクリートの校舎の中だったりしたりして…… 「あ゛? あんですと?」  ――あ、そうそう……ボクのフルネームは浅間秋っていうんだけど…… 「ねぇ、ねぇ、浅間君? あたしのこと好き?」 「えっと……え゛?」  ――ちなみに、ボクの名前を平仮名で書くと、あさま=あき…… 「いやん、好きにしてイイのよ。好きにしてくれなきゃダメなのよ。むしろ、浅間君の好きにしてほしいの、あたしを……えへ、うふ、あはは」 「え? え? えぇー!?」  ――実はボク、我が中学校の正面玄関脇にある、校内ではギャラリーなんて呼ばれている場所で作業中だったりするんだけど…… 「あたし、浅間君が好きなの! 好き、好き、大好き! 大好きになっちゃったんだもん!! だから……ね?」  ――いや、あの……『ね?』とか色っぽい仕草でウインクされちゃってもさ…… 「すみません、リアクション不可能なんですけど」 「あたしを好きなんだから、お願い! 助けて!」 「いや、あの、だから……好きなんだからって、誰が誰を? 助けてって、誰が誰を?」 「あなたがあたしを! あたしがあなたを! もう、リムジンな態度なんてヤメてくれなきゃだわ!」 「うわ、全然意味ワカンナイし。それを言うならリムジンじゃなくて理不尽だと……」 「って、んもうー! 細かいツッコミなんてしてる場合じゃないって気づいてくれなきゃだわ!」 「いや、あの……全然細かくないし、大間違いだし」 ★image=501472060.jpg
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