ぶっ飛び告白

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★  ――ところでさ、千葉県の下総って呼ばれる地域のベイエリア辺りにありがちなんだけど…… 「文化だか何だかを育むなんて建前で、世間的な体裁の良さを見せるがための……」 「あら? 浅間君?」 「来客者が一番に目にするであろう学校の正面玄関脇に……」 「あららら? 浅間君?」 「わざわざギャラリーなんて呼ばれる小洒落た展示場を造ってしまっている……」 「あららららら? 浅間君ったら、浅間君ってば?」 「まんま東京植民地文化丸出しな我が中学校だったりするみたいなアレみたいな……」 「いやん、んもう!! 訳ワカンナイ独り言とか言ってないで!!」 「あれ? ボク、言葉に出しちゃってたみたいな?」 「んもう!! ちゃんとあたしの話を聞いてくれなきゃだわ!!」 「っていうか、ちゃんと聞いて欲しいならさ、ちゃんと解るように話してくんなきゃアレだし……」 「いやん、もう……だって好きなの! 大好きになっちゃったんだもん! だから……」 「だから、助けてって? あの……えっと? はい?」  ――まあ、一種の税金の無駄使いだね、こんなギャラリーなんての……だってさ、誰も観に来やしないのが現実だし…… ★
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