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いつもは可愛いと言われても男なのにと落ち込むのだが敦にそう言われると逆に気持ちが高揚してくる
「顔真っ赤」
「暑いだけだろ」
顔にも出ていたかとそれとなく誤魔化す。
「はーい、煮カツとチキンカツね!ご飯と味噌汁はおかわりあるから呼んでね」
「ありがとうございます」
甘いタレと上はサクサク下はトロッとした衣にご飯が進む
「一口交換しろよ」
「良いよ」
一切れご飯茶碗に乗せてやろうと箸で挟み腕を伸ばすとその手をつかんで箸から直接口へ運ばれる
「んー、美味い。」
何事もないように咀嚼する敦に目が点になってしまう
「はいよ」
敦もチキンカツを一切れ箸でつかみ俺の口元に持ってくる
「早く口開けろよ」
なかなか口を開けない俺に痺れを切らし早くしろと急かしてくる
「皿の上でいいから、うぐっ」
【ら】と開いたタイミングで入れられる
「美味いだろ?」
いたずらっ子の様に笑う敦、あーんなんて可愛い感じではなかったけど俺がドキドキするのには充分だった。
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