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寝る前に飲んだお酒のお陰でぐっすり熟睡することができたのに起きたらまた隣に敦が寝ていて一瞬戸惑ってしまった
そう言えば昨日場所空けとけって言ってた
それを思い出したのは数分後でため息をついてしまう。
顔でも洗ってこようとベッドから抜け出そうとすると手首を掴まれる
「起きてんのか?」
「今起きた」
「あ、起こしちゃった?ごめん………………そろそろ手離して」
「嫌だ」
「は?…顔洗いに行きたいんだけど」
「無理」
「離してよ」
「離してまた拐われたら嫌だ」
目を閉じたまま頑なに離そうとしないので困り果ててしまう。
「すぐ戻ってくるから一回離してよ」
「……………一緒に行く」
のそのそ起き上がり掴まれたままの腕を引かれながら洗面所へ連れていかれる
顔を洗っている最中も歯を磨いている時も目を閉じたまま後ろに立って見張っている
そんなに眠たいなら着いてこないで寝てれば良いのにと鏡越しに見ながら思った。
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