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お皿一杯のおかずは瞬く間に消え、美味しいと言ってもらった分嬉しさが込み上げる 「ごちそうさまでした」 食べ終わったあとは皆で片付けをしてくれた。 「そろそろ帰る」 敦が立ち上がるとブーイングの嵐で泊まっていけと騒ぎ始める 「また来るよ」 俺がそう言うと渋々玄関まで見送ってくれた 「ありがとな」 健太にお礼を言われとんでもないと返す 「こんなに賑やかなの初めてで楽しかったです、また機会があればお邪魔させて下さい」 そう言うとニコッと笑いいつでも来いと言ってくれた 「行くぞ」 「あっ..ちょっと待ってよ」 ちゃんとお邪魔しましたも言っていないのに手を引かれて帰り道に歩かされる 「お邪魔しました!またねっ」 振り返りそれだけ言ってから引っ張られている腕を追いかけるように早歩きをする 「なんなの」 怒っているオーラに戸惑いつつも別れの挨拶をまともにさせてくれなかったことに腹が立つ 「あ?」 歩幅を緩めて見下すように睨んでくる 「さっきから機嫌悪いだろ」 ご飯を食べ始めた辺りから機嫌が悪いことに気づいた、その時に何かあったのか もしかして俺が何かしたか?と色々考えていた。 「お前が健太と手を握りあってるからだろ」 「は?」
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