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ある夏の日、近所の稲荷神社で見知らぬ狐面の女の子と出会った。
名前はコユキ。銀髪で見慣れないデザインの制服を着ていた。
「ねぇねぇ、お兄さん!それ、何?青くて四角いの!」
「ん…?青…四角い…?ああ、アイスな。」
「アイス?」
首を傾げ、アイスを興味深そうに見つめてる。
「食べた事ないのか?何なら一本やるよ。」
近所のオバさんが『余ったからあげるわ。』とくれたアイスは二本。流石に二本は食べ飽きる為、処理に困っていた。
「食べ物なんだ…それ。でも、貰っていいの?」
「おう、その方が助かるんだ!こういう時は有り難く頂戴するんだぜ。」
「じゃあ…頂きます!」
「どうぞ!あ、てか名前は?因みに俺はリュウ。」
「コユキ。ふふっ、アイスって美味しいね!」
「それは良かった。」
アイスを食べ終わったのか、コユキは立ち上がり…
「ありがとね、リュウ!」
そう言われて別れて以来、コユキには会ってない。
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