バーベキュー

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僕たちが広場にもどると、締めの焼きそばを作っていた。 あんなにお腹一杯だったのに、香ばしいソースの匂いをかぐと、食べれそうな気がしてきた。 「はい」 中司先輩が僕と櫂に焼きそばをくれたので、お礼を言って食べ始める。 どうして外で食べる焼きそばはこんなに美味しいんだろう。僕はあっという間にペロリと平らげてしまった。 「そろそろ、片付けを始めまーす。『来た時よりも美しく』を心がけて、ゴミ1つ残さずに帰りましょう」 僕たちは、椅子の足を拭いて折り畳んだ後、テーブルをばらし、タープをたたんだ。 ふと前を見ると、中司先輩がごみを沢山持ってゴミ置き場に行くところだった。 「手伝います」 僕は先輩の側に走り寄ると、ゴミ袋をいくつか持った。 「夏樹、ありがとう」
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