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「ほら」
少しだけ登った所から上を見ると、川が小さな滝のように、白い水しぶきを上げながら流れ落ちていた。
「すごい」
2メートル位の高さだけれど、水しぶきがかかって気持ちいい。
「こんな所があるんですね」
僕が滝に見いっていると、先輩に後ろから抱き締められた。
「先輩?」
「夏樹、好きなんだ。俺はお前が好きなんだよ」
えっ……
「夏樹がテニス部に入部してきた時からずっと好きなんだ。でも、言うつもりなんてなかった。
夏樹が誰を好きかなんて、すぐにわかったから」
テニス部に入部って……高校の?
じゃあ先輩は3年以上僕を思ってくれてるの?
僕が櫂を好きだって気づいててもずっと?
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