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「すみませんでした」
先輩の勢いに押されて、柿崎さんが謝っている。
柿崎さん、今日は何にもしてないのにね。
あれ、してないよね?
「夏樹、行くよ」
先輩が僕の腕を引っ張るので、僕は慌てて柿崎さんに言った。
「櫂の事、許してあげて。
櫂は柿崎さんと友達でいたいって思ってるから。
それと、黙っていてくれてありがとう」
柿崎さんは目を見開いて僕を見た。そして、『はぁ』とため息をついてから、「了解」って言ってくれた。
これって、櫂を許してくれるってことだよね。
僕は、感謝を込めて頭を下げた。
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