大丈夫だよ

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*** なんだか今日は疲れたな…… もう授業がなかった僕は、先輩にお礼を言って帰ってきた。 バイトが休みで良かった。 今日は営業スマイルをする自信がないよ。 ベッドに寝転んでゴロゴロしていたら、チャイムの音が聞こえた。 母さんが、「夏樹ー、櫂君よー」と叫ぶのと同時に部屋のドアが開いた。 櫂にしては珍しくジャージを着ている。 「櫂、いらっしゃい。トレーニングでもしてたの?」 「サッカーしてたんだ。そしたら、柿崎が謝ってきて、変だなって思って問い詰めたら、全部話したんだ。 夏樹!」 びくん、と体が跳ねた。 怒鳴られる……そう思った時、「ありがとう」と櫂に抱き締められた。 「え、櫂?」 頭に櫂のキスが降ってきた。耳にも、頬にも……そして、優しく唇にキスが落とされる。 「俺のために、ありがとう。 でも、心配だから無茶はしないで。 俺に取って一番大事なのは夏樹なんだから」 そう言って、夏樹は更に深いキスをしてきた。 「え、櫂………んっ……まって……」 母さんも美夏もいるのに。
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