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ああ、もうこのまま……と思った時、
「夏樹、美夏ご飯よ。櫂君も食べて行ってねー」
と母さんの声がした。
櫂が『はぁ』とため息をついて僕から離れた。
「こうなることは分かってたけど、でも……」
櫂はちょっと項垂れた後、顔をあげた。
「よし、食べに行こうか。
今夜はポテトサラダと唐揚げだよ」
櫂がまるで自分の家のようにメニューを言うので、不思議に思って訊ねてみた。
「ああ、来た時ほとんど出来上がってて、あと10分くらいだから夏樹を呼んできてって言われたんだ」
はぁ???
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