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「やっぱりこっちはすごい人……」
「ホントだな。それにしても、暑いなー。やっぱり俺もかき氷にしよう」
「俺も」
僕たちは一番近い海の家に入って、席に座った。
日陰にはなったけど、扇風機が回っているだけなので暑い。
「おじさん、かき氷3つ。
味は、メロンと……「レモン」「イチゴ」で」
「はいよ」
頭にタオルを巻いたおじさんが、元気よく挨拶してくれた。
待っていると、「はい」とかき氷が置かれた……が、何これ、メチャメチャ多い…
通常のかき氷よりも倍くらいの量のかき氷が目の前にドンと置かれた。
「よ、琢磨。久しぶり」
持って来てくれたのは僕たちと同じ年くらいの短髪の男の子だった。
「あ、祐也(ゆうや)、久しぶり。
どうしたの?」
「ああ、バイト。
琢磨が入って来るの見えたから、サービス」
どうやら琢磨の知り合いらしく、僕たちにもサービスしてくれたみたい。
「サンキュー。あ、大学の先輩の中司さんと友達の夏樹。
こっちは、祐也。じいちゃん家に来たとき、遊んでたんだ」
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